Oracle BI PublisherでPDFを出力する際のフォント・マッピングの設定方法を説明します。
ここではWindowsをベースに、使用頻度の高いと思われるMS明朝およびMSゴシックをマッピングする例を説明します。
※フォント・マッピングを適用しない場合、デフォルトでゴシック系(Arial)フォントで出力されます。
【1. JAVA_HOMEの特定】
フォント・マッピングに使用するフォントは事前に%JAVA_HOME%/jre/lib/fontsにコピーしておく必要があります。対象となるJAVA_HOMEは、使用しているAPサーバの起動時に指定されているパスを確認して下さい。
参考まで、Windowsの標準構成で、デフォルトのOC4Jを使用している場合は以下のディレクトリが該当します。
C:\Program Files\Java\jdk1.6.0_16\jre\lib\fonts
※「Start OC4J」のアイコンで呼ばれる「oc4j.cmd」の中を参照して下さい。
【2. フォントのコピー】
c:\Windows\Fontsディレクトリから、以下のファイルをコピーします(他のフォントを使用する場合には、適宜フォントファイルをコピーして下さい)。
・msmincho.ttc (明朝)
・msgothic.ttc (ゴシック)
【3. フォント・マッピングの設定】
各レポートの「構成」、または「管理」タブから「フォント・マッピング」を選び、「フォント・マッピングの追加」ボタンを押します。フォント・マッピングの設定画面が開きます。
「ターゲット・フォント」コンボボックスに、先ほどコピーしたファイルが現れていることを確認してください。
フォント・マッピングの設定画面にて、「ベースフォント」および「TTC番号」を指定します。
msmincho.ttcおよびmsgothic.ttcには、固定幅およびプロポーショナルのフォントがグループ化されており、それぞれTTC番号0(ゼロ)に固定幅が割り当てられています。
また、TTC番号1はプロポーショナルが割り当てられています。
したがって、フォントの選択は以下の組み合わせで指定することになります。
フォント | ターゲット・フォント(ファイル名) | TTC番号 |
MS 明朝 | msmincho | 0 |
MS P明朝 | msmincho | 1 |
MS ゴシック | msgothic | 0 |
MS Pゴシック | msgothic | 1 |
以上で作業は終了です。任意のRTFテンプレートで「MSゴシック」「MS明朝」フォントを設定し、PDFを出力して下さい。
※テンプレートビルダーの「プレビュー」ではフォントマッピングの結果は確認できません。テンプレートをアップロードの上、BI PublisherのサーバからPDFを出力する必要があります。
その他のフォントやボールドへの対応も可能です。
以下の例では、出版物で一般的な「標準フォント:明朝体、太字/強調フォント:ゴシック体」の設定で出力しています。元のテンプレートでは全て「MS P明朝」で作成されていますが、PDFの出力結果ではボールド部分が「MS Pゴシック」で出力されています。
RTFテンプレート:すべて「MS P明朝」で作成 |
結果PDF:ボールド部分が「MS Pゴシック」で出力されている |
上記のサンプル出力の設定は以下の通りです。
フォント・マッピングに関するマニュアルは以下を参照して下さい。
http://download.oracle.com/docs/cd/E17159_01/doc/bi.1013/b51053/T518230T522345.htm#4538355
※フォント・マッピングを行ったPDFを不特定多数に配布する際には、フォントのライセンスに十分注意してください。
[ Summary ]
You need to copy font files onto %JAVA_HOME%/jre/lib/fonts. Then you will see the font in "Target Font" combo box.
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