2012/11/16

HULFT新機能: ファイルトリガー


久しぶりにHULFTに出会いました。
帳票やデータファイルは「出力して終わり」と言う事は少なく、多くの場合、配信処理とセットで考える必要があります。
今回はHULFT 7.2から新機能として提供された「ファイルトリガ機能」を紹介します。

ファイルトリガは、「ファイルの状態(新規作成、変更、削除)を監視し、変化を検知したタイミングで任意のジョブを呼び出す」という地味な機能です。
概要については製品紹介のページを参照下さい(http://www.hulft.com/software/hulft_7/function.html)。
7回もバージョンアップするまでこの機能が実装されていなかったという事が個人的にはよろしくないとは思いますが、それはさておき、この機能がHULFT内に実装されたことで、ファイル連携周辺の運用設計をシンプルにすることができます。


最も簡単な例を以下に示します。
この設定では、ファイルトリガTRG_001がファイル /hulft/outbox/sample.txt を10秒間隔で監視し、ファイルが新規作成または更新された場合にジョブ JOB_001 を呼び出します。ジョブは配信設定 FILE_001 を指定してsample.txtを配信します。


Figure1: 配信設定




Figure2: ジョブ設定



Figure3: ファイルトリガ設定

※集信設定は割愛。


この様に、「アプリがファイルさえ出力してしまえば後はHULFT任せ」というシンプルな構成を取ることができます。
監視ツールでバッチの成否判定を一元管理するような場合は、HULFTの履歴ログ(utllistSTATUS列)を監視する事で対応可能です。
ESB導入等の基盤要件が規定されていない場合には、検討の価値のある実装と言えます。




[Summary]
HULFT is one of the most popular file transfer middleware in Japan (Unfortunately, not so popular outside Japan).  So, this post is for the engineers working in Japan.  No English translation of this post.